2015年02月25日

宮城県遠刈田温泉〜「丑蔵庵」の佐藤英祐さんを訪ねて

昨年2014年8月に宮城県蔵王町の遠刈田(とおがった)温泉を訪ねました。
肘折温泉(1)四ヶ村棚田〜佐藤三治のブラジルこけし望郷編
肘折温泉(2)肘折温泉街〜下駄の音響く朝市編
肘折温泉(3)鈴木征一さん工房〜チョンマゲこけし製作編の続きです。
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「遠くからよー来たねー。なんもねーろもゆっくりしていけてー」(宮城弁の代わりに新潟弁で)
東北のこけし産地ではお馴染みの大きなこけし看板にお出迎えされました。
みちのくの郷愁深い風景の一方で、看板に描かれたハングル文字が現代を感じさせます。
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「食事とこけしの店〜」の看板に惹かれてランチした食堂。
俳優のジョー・シシドこと、宍戸錠氏を始めとした芸能タレントの写真が所狭しと貼られた店内。
その写真の中に映画評論家アリコンさんこと有村昆氏の写真も発見しました。さすが。
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同じく昭和を感じさせる街並み、駅前の商店街も散策。
古くからのこけし店や、ほぼ豆腐そのままの豆腐ソフトクリーム、休憩に良さそうな純喫茶などを堪能。
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みやぎ蔵王こけし館」では、佐藤哲郎工人がこけしの製作を実演されてました。
名和好子氏旧蔵品の佐藤直助、佐藤丑蔵、高橋胞吉など貴重な戦前の古品こけしや、珍しい古式の轆轤(ロクロ)などが展示されてます。
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そして、遠刈田といえば 「こけしの名工」 と呼ばれた佐藤丑蔵。
今回の旅の目的地である伝統こけしのお店 「丑蔵庵」(うしぞうあん) に到着しました。
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広い建物の半分を占める展示フロアでは、佐藤丑蔵、佐藤文男、佐藤英裕の三代を始めとした1,000本以上もの各系統の伝統こけしが展示されており、映像と音声で伝統こけしについての解説が流れます。
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現在の「丑蔵庵」館主で、三代目の佐藤英裕さんに館内をご案内いただきました。
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佐藤丑蔵の古い木地玩具、英裕さんと同系統である肘折系の小林英一(1917〜1947)や、ブラジルに移民した佐藤三治(丑蔵弟:1897〜?)のこけしなど、持参した資料をもとに打ち合わせ。
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「ジェットリンクの民芸」新作の木地玩具およびこけしに興味をお持ちいただいた様子で、時には店内に設置された実演用の轆轤(ロクロ)を動かしながら丁寧に製作の相談を受けていただきました。
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その後、試作を何度か繰り返し、完成を待つこと数ヶ月...

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2015年の最初にお届けする 「ジェットリンクの民芸」 新作は、宮城県の遠刈田地方で古くからこけしと共に伝統として受け継がれてきた木地玩具を紹介します。 「こけしの名工」 と呼ばれた宮城県出身の佐藤丑蔵(さとううしぞう:1889〜1986)は、東北各地の温泉場(肘折、及位、湯田、遠刈田新地など)で木地師として活躍、木工場の主任も勤め、生涯に渡り伝統こけしの復興に大きく貢献すると同時に多くの弟子を送り出しました。今回は、佐藤丑蔵の伝統的な意匠を現代に受け継いだ三代目こけし工人佐藤英裕さんに丑蔵型の木地玩具 「こけし笛」 を復元いただきました。かつてこけしの名工と呼ばれた佐藤丑蔵のこけしが現代に甦りました。
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今週末の2月27日(金)19:00より頒布を開始させていただきます。懐かしさの中にも新しさを感じさせるジェットリンクの郷土玩具をお楽しみください。 http://www.jetl.com/index3.html

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そして...2011年の震災後、郷土玩具の知識もままならぬ状況で始めた「ジェットリンクの民芸」は、今年7月で4周年を迎えます。プレ4周年記念に感謝の気持ちを込めまして、オリジナルのポストカードセット(非売品)を製作しました。ポストカードの素材には「猫に蛸=スコットランド素材」、「小椋千代五郎こけし=マットコート素材」のそれぞれ異なる2種の高級紙材を使用しました。こちらのノベルティ品をお買い上げいただいた皆様にプレゼントさせていただきます。今後も「ジェットリンクの民芸」を宜しくお願いいたしますm(_ _)m


jetlink_roki at 19:04│カテゴリ_01:玩具/kokeshi&toys | カテゴリ_02:食&旅