2015年01月26日

2015年「東京こけし友の会」新年例会

昨日は、神田で開催された「東京こけし友の会」の新年例会に出かけました。
毎年1月は特別例会ということで比較的入手難な工人のこけしが頒布されます。
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福島県土湯温泉(土湯系)の西山敏彦さん。
干支の羊、鬼、お雛様(リバーシブル仕様で裏側はこけし顔)の各種えじこ。
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今回の招待工人、宮城県仙台市(遠刈田系)の佐藤康広さんのこけし。
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山形県温海温泉(蔵王高湯系)の阿部進也さん。
各種こけし。のんきな父さん、鳥車、ダルマ車など木地玩具各種。
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福島県(土湯系)の野地三起子さん。
湊屋系列佐久間由吉型(野地忠男型)シルクハットこけしなど。
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左) 福島県南相馬市(土湯系)の高橋通さん。
右) 福島県土湯温泉(土湯系)の渡辺忠雄さん。
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宮城県鳴子温泉(鳴子系)の桜井昭寛さん。
昨年の文部大臣賞受賞作と同型の庄司永吉型こけし。一尺。
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今回の招待工人は、宮城県仙台市の佐藤正廣さん、佐藤康広さん親子。
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毎年恒例の「皆勤賞」授賞式。
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この一年間健康で通えたということが何よりもおめでたいことですね。
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入札品の中古こけし。特別例会なので(多分)良い物が揃ってます。
昨年の新年例会では、坂下隆蔵の古品(戦前作)こけしを落札しましたが、今年はいかに...
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落札品1。肘折系の中島正こけし。約8寸。
昭和30年代の「東京こけし友の会」例会の頒布品(胴底の書き込みより)。戦後の作ですが署名無し。保存状態は極めて良好。当時の『こけし手帖』を調べれば正確な制作年代が判明すると思われます。過去に創成期の津軽こけしを ”怨念の表情” と表現された方がいましたが、佐藤周助や奥山運吉を代表する肘折のこけしは何と表現したらよいのでしょうか。鹿間時夫さんの著著では”強烈群”などと表現されていたように記憶してます。『こけし辞典』では「全こけし中屈指の名品〜」と絶賛され、戦前は鋭い表情だった中島正のこけしも、戦後は肘折温泉の近代化と合わせるように迫力が薄らぎ、少々とぼけた様な顔へと変化していきます。 【追記】このこけしに署名が無いのは、作者の中島正が(戦前から)約20年ぶりに製作したこけしのため、”こけしの署名”の存在を知らなかったことが理由とのこと。
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落札品2。遠刈田系の佐藤英太郎こけし。約8寸。
佐藤直助型、木目模様、胴底には「新地 直助三代目 英太郎作 二十才」の署名。こちらも保存状態は極めて良好。佐藤英太郎さんのこけしの表情や署名の変遷などは、森田丈三氏の著書『こけし悠々』(1988年刊)に詳しいです。英太郎さんを始めとする第二次こけしブームの頃に高額で取引されていたこけしは一部を除いて、現在は比較的安価で入手可能となりました。その理由としては、高齢化に伴うこけし蒐集人口の減少、インターネット通販やオークションの普及などで全国的に入手が容易になったこと、時代における美的感覚の変遷などが考えられます。現在も各所で伝統こけし復興の動きはあるものの、新たな購買層に伝統的な意匠が受け入れられずらい(売れない)というジレンマを作者と売り手側が抱えていることが現状です。
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昨年は、津軽の斎藤幸兵衛のこけし(木村弦三氏頒布品、昭和9年作)や、橘文作氏が初めて宮本永吉を訪ねた際に入手したこけし(昭和7年作)、小椋甚九郎の初作と思われるこけし(橘文作氏旧蔵品、昭和12年作)など、戦前の古品を中心に集めたものをほとんど紹介できてませんので、今後機会があれば掲載していきたいと思います。


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