2014年06月28日

猿蟹合戦の張子玩具/嶽から大館へ今晃さんの二人挽きロクロこけし

数日前から夏風邪を拗らせてしまい、昨日ようやく熱が下がりました。(自宅の冷凍室にあった保冷材が思わぬ場面で役立ちました)皆さんも冷房の掛けすぎにはくれぐれもご注意ください。
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写真は、昭和40年代頃に製作された 「跳んだり跳ねたり」 という張子の玩具。
童話の 『猿かに合戦』 がモチーフだと思われます。小さな猿に大きな柿の帽子がかわいいです。
肝心な遊び方が不明だったりしますけど。

津軽系こけし工人の今晃さんが、青森県の嶽からご実家が所在する秋田県の大館に越されました。引越しの準備で動力のロクロが解体されたため、この度手作りで 「二人挽きロクロ」 を製作。電気が通ってなかった古い時代の敢えて手間のかかるアナログな技法を用いて(奥様が手綱を取られて)挽き上げた、古津軽のおぼこを髣髴させる素朴で愛らしいこけしが誕生しました。
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(左)嶽時代の最後を飾る本人型こけしとして11本製作されたうちの一本
(右)大館時代の初作となる佐藤伊太郎型こけし。「大館 晃」の新署名入り
どちらも手挽きロクロならではの木地表面のザラザラした手触りが新鮮で心地良いです。佐藤伊太郎型では二人挽きロクロの特性を利用して、土湯系こけしでお馴染みの技法 「返しロクロ線」 が入ります。津軽こけしに返しロクロの組み合わせ...びっくりしました。 「ロクロが無ければ自分で作ればいいじゃない」 そんな今晃さん独自の型に捉われない自由奔放な感性と作風を目の当たりにして、系統も時代も超越して人気工人であり続ける姿勢を改めて垣間見た気がします。そして、秋田県のこけしといえば...
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(左)小松五平作 小寸こけし 戦前作 (鈴木鼓堂氏旧蔵品 『愛玩鼓楽』 1710番)
(右)今晃作 小松五平型 小寸こけし
秋田県の大湯温泉でも木地修行の経験がある今晃さんは、小松五平型のこけしも製作されてます。小松五平のこけしは過去にも何人か復元されてますが、全てが後期型あるいは晩年型のこけしでした。(古型の見本が無かった理由からか) 研究熱心な今さんには、小寸以外にも小松五平の古型を復元してほしいです。

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先日 「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」 からリリースとなりました今晃さんのこけし図譜。著者である坂入良喜氏のコレクション集大成ともいえる充実した内容に豪華な作りで、自信を持ってお薦めできる一冊となっております。高額な写真集にも関わらず、現時点で既に用意数の半分をお買い上げ頂きました。感謝。

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ここだけの購入特典として坂入コレクションの中から今晃さんこけしを一本無料で贈呈。さらに面倒な配送料も無料にさせていただきます。この機会にぜひお買い求めください。
「木おぼこ・今晃」-今晃こけし図譜- http://www.jetl.com/mg14_book1.html



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