2013年10月31日

2013年10月 「東京こけし友の会」 例会

先週末は、巣鴨で開催された 「東京こけし友の会」 例会に参加してきました。最近は秋物ウェアの製作で仕事が立て込んでおり一ヶ月ぶりの外出となりましたが、一ヶ月前の外出も 「〜友の会」 の例会でした(笑)
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会場が一時的に ”とげぬき地蔵” こと巣鴨の 「高岩寺」 に移ってからはクジの引きが弱く、ここ数ヶ月は大抵 「お土産こけし」 を一本だけ持ち帰るという寂しい状況が続きました。信仰心の不足が原因かもしれません。
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阿部常吉こけし8寸。
今回も例に漏れず通常頒布では後半に番号が呼ばれて、こちらを一本だけ購入しました。山形県・温海温泉(あつみ温泉)の人気こけし工人・阿部進矢さんの父である常吉さんのこけしです。胴底には、柴田氏(旧蔵)のラベルが貼ってありました。あつみこけしのルーツを遡れば土湯の阿部治助の叔父にあたる阿部常松が山形に渡って今日の進矢さんのカワイイこけしに至る訳ですが、ほぼ土湯こけしの原型を留めてません。価格が2,800円と通常頒布にしては高めでしたので後半まで残ってました。無駄に長い変な顔が魅力的で、保存状態も良いので掘り出し物だったと思ってます。
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会場では、中古こけしをオークション形式で競り落とす 「入札こけし」 と呼ばれる頒布方法があります。お目当ての中古こけしに一番高額で入札した方が購入できるシステムとなってます。今回は入札の参加者が比較的少なかった理由もあり、欲しかったこけしを二本GETSすることができました。
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斉藤弘道こけし8寸。昭和36年頃の作。(頭部にガラ入り)
落札価格を書いてよいのかビミョーなところですが4,400円で落札しました。弘道さんが斉藤太治郎型こけしの製作を始めたのが昭和33年頃ですので、初作から3年目くらいの時期の作品となります。頭部の可憐な表情に相反する胴体の力強く引かれた 「返しロクロの線」 が対照的であり調和の取れた一本です。前の所有者の方が大切に保存されていた様子で、まるで新しく作られたかのような保存状態です。帰宅後に気付きましたが、頭部にゴロンとした木の実(?)のガラが仕込まれてました。
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顔のUP。頭部と胴体は、南部系のキナキナ等に用いられるビヤベラ(アオハダ)材が使われてます。真っ白な木肌に細かい点状のツブツブが入っているのが特徴。この素材は経年変化に比較的強い様子で、年代が古くても白さを保っているものが多かったりします。昭和30年代に製作された土湯こけしの頭部に、こちらのビヤベラを使用しているものを多く見かけますが、こけしの白さを際立たせる目的か?または当時この材料が多く採れたためか?理由は不明です。
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佐藤正一こけし8寸。昭和43年作。
前述した弘道さんの師匠にあたる佐藤正一さんの斉藤太治郎型こけしです。胴体のエンタシスが美しい太子型です。こちらも同じ方が所有していたのか保存状態がとても良好です。6,600円で落札。入札二番手の方と200円違いの僅差でした。
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こけしブームの時代に所謂 ”タレ目” と評された表情ですが、時代が変われば評価も変わり、現代風で非常に可愛らしい表情です。弘道の表情と比較すると、こちらは上瞼が長く引かれてます。オリジンとなる太治郎こけしにもこの様な表情があったのか、または長い製作期間に於いて本人によるオリジナル化が進んだ結果なのでしょうか。師匠の路線を同様に継承して、天才と呼ばれた弘道のこけしも次第にタレ目になっていきます。素材には、前述した弘道こけしと同様に、白肌にツブツブが特徴のビヤベラ材が使用されてます。木という素材そのものが好きなため、こけし選びには素材の良さが占める割合が大きかったりします。
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「ジェットリンクの民芸」 新作は、山形県米沢市に江戸時代から200年以上続く伝統の土人形 「相良人形」 です。 京都の伏見人形と仙台の堤人形の影響を受けながらも、独特の土人形を作り上げた相良人形は、東北の三大人形の一つに数えられています。
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今回は、200種類以上ある相良人形の中でも特に人気が高いモデルの 「招き猫」 をお届けします。 http://www.jetl.com/index3.html


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