2013年06月15日

笹森淳一さんの斉藤幸兵衛型こけし

津軽系こけし工人、笹森淳一さんのこけしとだるまが到着。
包みを開けて、思わず ”うっ” と声が漏れてしまいました。
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鬼と仏が同居している これは玩具というよりも、まるで人間の様ではないか
ちょっとオーバーな表現ですが(笑) 笹森淳一作、斉藤幸兵衛型直胴だるま絵こけし8寸。笹森さんが描くこけしの特徴でもある ”仏の慈悲” を髣髴させる高貴な表情は、上瞼の線を僅かに凹ませる描法が気品高い印象を醸し出す上でのポイントとなっており、他工人の幸兵衛型こけしとは一線を画す笹森さんならではのオリジナル要素が強調された部分となってます。そして、このこけしの形体にはビックリするような ”とあるギミック” が巧妙に隠されてました。 この仕掛けに関しては笹森さんの意向と受け止めてここでは内緒にしておきますけど、この写真でわかりますよね?
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東京こけし友の会の機関紙 『こけし手帖』 第41号。 斉藤幸兵衛特集号です。 世間一般の代表的な斉藤幸兵衛のこけしといえば、木村弦三コレクションに、旧・鹿間コレクション、西田コレクションなどがあります。 前期の簡素な ”直胴型こけし” の木地挽きは幸兵衛本人によるもので、後期の ”括れ胴型こけし” の木地に関しては、同時期に活躍した木地師の佐藤伊太郎が挽いたとの説も。 晩年の幸兵衛はロクロを所有しておらず、蒐集家に頼まれたこけしを伊太郎翁の家のロクロで挽いていた (または代わりに挽いて貰っていた) とのこと。 胴体に描かれた達磨(だるま)絵は盛秀太郎の影響。 過去に仙台の蒐集家・木村弦三氏によって20本頒布されたものは現在幾つ残っているのか? 未だ世の中に出てない幸兵衛のこけしは存在するのか?...そんな想像を巡らすだけでも夢が広がります。 この時期に刊行された 『こけし手帖』 の装丁を手掛けたのは小野洸さん。 本の内容もさることながら表紙の仕上がりが素晴らしく、 一冊一冊を手作業で製版を重ねた温かみ溢れる素敵な装丁に心が癒されます。


jetlink_roki at 21:31│カテゴリ_01:玩具/kokeshi&toys