2015年06月

2015年06月25日

ロマンこけし斎藤工房を訪ねて〜福島県会津若松

先月末に日帰りで福島県の会津若松を訪れました。
会津地方は古くから東北木地業における交通の要所であり、山から山に移動して椀等を製作した「渡り木地師」(小椋千代五郎、甚九郎一家も)が活躍した土地でしたが、そこから伝統こけしは生まれませんでした。
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会津における木地業関連の資料を眺めながら辿り着いた旅の目的地のひとつがこちらの工房。
目の周りの真っ赤なクマドリ、太く平べったい鼻、半開きの口で驚いたような表情、数ある伝統こけしの意匠の中でも極めて異彩を放つ中ノ沢こけしは、そのグロテスクな風貌から「たこ坊主」とも呼ばれます。
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その生みの親である岩本善吉(1877〜1934)は、大正末から昭和9年6月1日に没するまで約10年間の僅かな期間この奇妙なこけしを作りました。今回は、岩本善吉・岩本芳蔵親子の伝統的な意匠を現代に受け継いだ、会津若松市の斎藤徳寿氏(90歳)の仕事場「ロマンこけし斎藤工房」を訪問しました。
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工房、兼ご自宅にて、こけし作者の斎藤徳寿さん。90歳。
服飾デサイナーを経て、昭和30年からこけしの製作を開始。
中ノ沢の岩本芳蔵氏に師事。岩本善吉型たこ坊主や創作こけしを製作されてます。
お話の最中ですが、徳寿さんの帽子にご注目ください...
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いつの間にか違うベレー帽に変わってました。
のど飴と麦茶をご馳走になり 「アメとお茶を交互に飲んだら美味しいよ」 と徳寿さん。90歳。
言われるままに交互に飲んでみたら喉がスースーしました。

一通りお話を聞き終えて、奥のお部屋に案内されると...
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たこ坊主を始めとした色鮮やかなこけし群がズラリと林立。
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善吉型たこ坊主、本人型こけし、だるま、木地玩具などなど。

こけし部屋をさらに奥に進むと...
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秘密基地のようなこけし工房へと繋がっておりました。
増築を重ねられた結果と思われますが、ご自宅内が迷路の様な構造になっており、
突き当たりにある工房では、轆轤(ロクロ)2台と、大物挽き用の旋盤が設置されてました。
90歳とは思えない慣れた手際で次々とこけしが仕上がります。
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ロクロ線を引く作業中、
おもむろに取り出したる道具は...現代の利器マッキーでございます。
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「昔のこけし工人もマッキーがあったら使ってたと思うよ」と軽妙に作業を続ける徳寿さん。90歳。
善吉がマッキーを使ってたかどうかは別として、意外に染料っぽく(透明感があり発色が良い)彩色されます。
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そんな昔の工人岩本善吉が「千段巻」(槍や刀の柄部分)と表現したロクロ模様の出来上がり。
「動画きれいに撮れた?」と、お年寄りらしからぬセリフも。
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その後、徳寿氏が10年の歳月をかけて完成させた謎の奇書やら、
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こけし以外の様々な作品も拝見させていただいて、
日帰り旅行だったため次の予定が押してましたが、なかなか辞するタイミングが掴めず。
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こけし工人の他にも考古学者としてのお顔も持たれる徳寿氏。
近くの遺跡から発掘された土器や化石などが処狭しと展示されてました。
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皆さんもぜひ会津若松までご来福ください。

そして、今回工房を訪問した機会に、
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その場にあった紙とペンをお借りして...
ジェットリンクの民芸」新作オリジナルこけしとえじこの製作をお願いしたところ、
...それから僅か4日後に完成品が到着しました。
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「お客さんを平気で待たせるなんてのは、私の知る限りではこけし工人だけ。私はお客さんから頂いた注文は徹夜をしてでも急いで仕上げる」と徳寿さん。90歳。

そして、2015年の初夏にお届けする「ジェットリンクの民芸」新作は、
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福島県の中ノ沢温泉地方で古くから伝統として受け継がれてきた中ノ沢こけしを紹介します。目の周りの真っ赤なクマドリ、太く平べったい鼻、半開きの口で驚いたような表情、数ある伝統こけしの意匠の中でも極めて異彩を放つ中ノ沢こけしは、そのグロテスクな風貌から「たこ坊主」とも呼ばれます。
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たこ坊主の生みの親である岩本善吉・芳蔵親子の伝統的な意匠を現代に受け継いだ、会津若松市の斎藤徳寿氏(90歳)の仕事場「ロマンこけし斎藤工房」を今年5月に訪問。その際に、徳寿氏と同郷会津の木地師・小椋千代五郎のこけしを髣髴させるチョンマゲ頭に着流し姿の「チョンマゲ型たこ坊主」と、徳寿氏の直筆メッセージが入った「たこ坊主えじこ」の二本組を製作いただきました。懐かしさの中にも新しさを感じさせるジェットリンクの郷土玩具をお楽しみください。週明けの6月29日(月)20:00より頒布予定です。お楽しみにどうぞ。
http://www.jetl.com/mg15_tokujyu1.html

jetlink_roki at 22:10|Permalinkclip!食&旅 | 玩具/kokeshi&toys

2015年06月09日

あの頃の映画が描いた未来の世界2015年に

2015年8月22日(土)、23日(日)開催予定のハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.7にて、
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映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドク役のクリストファー・ロイド氏の来日が決まりました。JETLINKとHEADGOONIEも出展予定です。この貴重な機会をお見逃しのないように、ぜひご来場ください。
ハリコンNo.7詳細 (http://www.hollywood-japan.jp/html/page29.html

子供の頃に夢中になったあの映画が描いた輝かしき未来世界...
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その記念すべき2015年に、機関車の絵柄を一から描き起し、型紙も新規パターンを引き直して、ゼロの状態から新たに作り上げた一枚をお届けします。
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写真は、特大シルクスクリーン製版でプリント作業中の製作風景です。オリジナル機関車柄ファブリックの印刷には、インクジェットなど現在主流の機械印刷は使用せずに、あえて昔ながらの「シルクスクリーン製版」を使用して、熟練職人が手仕事によって一色一色を丁寧にプリントしています。所々の印刷が絶妙にズレていたり、カスレていたりするのもシルクスクリーン印刷の醍醐味の一つです。

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...そして、オリジナル機関車柄ファブリック一反(約25m)が完成。奥に小さく見えるのが印刷職人さんです。以上、気の遠くなるような工程の加工を重ねることにより、現時点で可能な限りの技術水準で劇中の雰囲気を忠実に再現しました。
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HEADGOONIE ドクの機関車柄アロハシャツこと、FLYING FUTURE TRAIN Aloha Shirt ver.2015。今月中旬のリリースが決定しました。 「What do you mean, Doc? All the best stuff is made in Japan.」(何を言ってるんだ、ドク?良いものは全て日本製だよ)メイド・イン・ジャパンの手仕事で仕上げた逸品をお楽しみください。
http://www.jetl.com/hg10_trainaloha.html

jetlink_roki at 21:50|Permalinkclip!製作エピソード | 映画/movie

2015年06月02日

ニール・ブロムカンプ監督の最新映画『チャッピー』(2015)

昨日「映画の日」は、ニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』を鑑賞。
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今作も格差社会における貧困問題や人種差別、マイノリティーをテーマにしたSF仕立ての作品です。ここまで徹底して一貫性のある主題を提唱され続けると、もはやワンパターンの域を超えて監督自身の並々ならぬ執念を感じざるを得ません。作品を重ねるごとに良くも悪くもハリウッド色が強くなっている印象も受けましたが、前々作『第9地区』(2009年)と舞台も雰囲気もほぼ一緒(といっても過言ではない)なので一連の監督作品が好きな人にはお薦めの一本です。 http://www.chappie-movie.jp/
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映画に登場するチンピラコンビのヨーランディとニンジャが印象深かったので検索してみたところ、南アフリカ共和国・ケープタウン出身の「ダイ・アントワード」というカリスマ的人気を誇るラップグループとのこと。アフリカーナーのプア・ホワイト文化である「ZEF」を提唱した一組でもある。wikiより。なるほど。その事情を踏まえればこの映画が「ダイ・アントワード」のイメージPVに見えてこなくもありませんが。この作品の出演をきっかけに日本でも人気が出そうな予感です。

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久しぶりにNIKE IDでスニーカーをオーダーメイド。
全面にスティングレイレザー(エイ革加工)を施したジョーダンです。
バッシュにエイ革を使用するという違和感が好みだったりします。
重厚な本体とは相反して、ソール部分には涼しげなクリア素材を選んでみました。

jetlink_roki at 21:50|Permalinkclip!映画/movie